こんにちは松村です。

黄砂のせいで洗濯物を外に干せないことがストレスです。

やっぱり乾燥機を買うべきでしょうか。

でも、うち洗面所、狭くて置くところがないしなあ、悩む。

さて、本日は「お金がないから家を売るという人の疑問をスッキリ解消!Q&A7選」というテーマでお送りしたいと思います。

お金がないことを理由に家を売ることを考えなければならなくなる時って、かなり不安が大きいと思うんですよね。

普通に家を売ることを考える時にだって色々と不安があるはずなのに、さらにそこに経済的な不安が絡んでくるわけですから。

そこで、そういった過酷な状況に置かれている方のご不安を少しでも軽くすべく、このようなテーマを取り上げてみることにしたわけです。

よくわからないことが、わかるようになるだけでも多少は不安が和らぐことになるはずですので、経済的な事情で家を売ることを検討されている方は是非とも参考になさって下さい。

それでは早速、行ってみましょう。

Q&A

お金がないから家を売るという人のためのQ&A7選は以下のとおりです。

1.お金が全くなくても家を売ることはできるのか?

Q.手元に全くといっていいほどお金がなく、不動産屋さんに払う手数料のようなものも用意できません。

それでも家を売ることはできますか?

A.特に問題ありません

各種手数料等は家が売れた際に、その売却代金の中から支払えばよいだけですので。

ただし、契約書に貼付する印紙代および、不動産屋によっては仲介手数料の半金が、契約時(すなわち家の売却代金が入る前)に必要となりますので、あらかじめ不動産屋にお金がないことを伝えて、そういった費用の支払いを売却代金が入るまで猶予してもらえるようお願いして下さい

不動産屋さんとしても最終的に売却代金から確実に回収できることがわかっているわけですから、大抵、了承してくれるはずです。

家売左

ちなみに、こういうお願いは小さな不動産屋さんの方がとおりやすいかもしれません。大きな不動産屋さんは厳格な社内ルールがありますので。

2.ローンが残っている家を売ることはできるのか?

Q.収入が減り、住宅ローンの返済も、いよいよ、きつくなってしまったので家を売ることを考えています。

ただ、家の購入後、まだ、そんなに時間が経っておらず、住宅ローンの返済も、ほとんど進んでいません。

そういう家でも売ることはできるのでしょうか?

A.家の売却代金で住宅ローン債務を完済することができるのなら、全く問題なく家を売ることができます

しかし、家の売却代金で住宅ローン債務を完済することが難しい場合には、住宅ローンを利用している金融機関に相談して、その了承を得なければ家を売ることはできません

家を売ろうにも住宅ローン債務を担保するために設定している抵当権を抹消することができないからです。

(法律上は抵当権がついたまま家を売ることも可能ですが、抵当権がついているということは、それが実行されれば、せっかく購入した家の所有権を失うことになるということ。そんな家を購入する人は、まずいないですよね。)

いずれにしても金融機関の判断次第ということになりますので、まずは不動産屋を通じて金融機関に相談してみて下さい

家売左

ちなみに家の売却代金で住宅ローン債務を完済することが難しい場合に金融機関の了承を得て行う不動産の売却のことを業界用語で任意売却と言います。

3.家を売るという選択が正しいのか、わからない

Q.お金がないので家を売るしかないかなと思いつつも、本当にそれが正しい選択なのか、よくわからずにいます。

どうすれば後悔の少ない選択ができるでしょうか?

A.家を売ることについて、迷いがあるのであれば、融資などを含めてお金を得る手段について広く検討された方がよいと思います。

私もそのあたりのことについては専門外なのでわかりませんが、行政などには、そういったことについて相談できる窓口もあるはずです。

まずは相談されてみては?

(不動産屋に相談してはダメです。立場上、売ることをすすめてくる可能性が高いですので。)

不動産屋の立場で言えることを一つだけ申し上げておくと、家を売るということは、住む場所がなくなるということであり、今後は基本的に毎月の賃料の支払いが必要になるということです。

長い目で見た時に、このことがさらにあなたの経済状況を悪化させることがないのかだけは事前によく考えた上で最終的な決断をして欲しいと思います。

4.仲介と買取、どちらがよいのか?

Q.本当にお金がないので早めに家を売りたいのですが、不動産屋さんにお金がすぐに必要なら買取りますよと言われました。

この場合、仲介より買取の方がよいものなのでしょうか?

A.本当にすぐに現金が必要で、その現金がないと大変なことになるという状況なら、買取を選択しても良いでしょう。

仲介では、現金化するためにどんなに短くても3週間ぐらい(現金購入であれば1週間ぐらい)は時間が必要になるからです。

しかし、買取の場合、仲介に比べて2割~3割は売却価格が安くなってしまいますので、それだけの経済的な損失を被っても、なお、買取を選択せざるを得ないという状況にある場合に限って選択されることをおすすめします。

2割~3割と言いますと仲介であれば2000万円ぐらいで売れる家を1400万から1600万円ぐらいで売ることになるという計算です。

(買取の場合、仲介手数料が無料になりますので、経済的損失は上記の差額より、もう少し小さくなります。)

これだけの損失を出すくらいなら、高金利の融資を利用する方がマシというケースも当然あるはずです。

熟考下さい。

家売左

ある程度の需要が見込める家については、なるべく買取を避ける方向で考える方がよい結果になりやすいと思います。

5.家を売る理由をバレないようにするためにはどうするのが良いか?

Q.経済的な理由で家を売るということをご近所さんに絶対に知られたくないです。

この点をふせて家を売ることはできますか?

A.本当に100%隠し通したいということであれば買取を選ぶしかないでしょう。

仲介で一般の方が購入される場合、売却する理由は絶対に気になるはずですし、伝えれば、漏れる可能性は排除できませんので。

ただし、買取の場合、仲介の場合に比べて売却できる金額が2割から3割は安くなります。

その経済的損害と家を売る理由が漏れることによる精神的損害を比較考量した上でご判断下さい。

売主さん

実を取るか見栄をとるか、悩ましいところだね。

6.どうすれば家を高く売れるのか?

Q.今後の生活のこともあるので、少しでも家を高く売りたいです。

どうすれば高く売れますか?

A.残念ながら相場をかけはなれたような高い価格で家が売れることはまずありませんので、その点についてはあきらめて下さい。

今はネットで調べれば簡単に価格相場を知ることができる時代だからです。

ただ、相場より少し、金額を上乗せしたぐらいの価格で売れる可能性はありますので、それを目指して下さい。

そのために必ずやるべきことは以下の3つです。

①売り出し価格を相場に少し上乗せしたぐらい(大体1割増しぐらい)の金額に設定する

②売却を依頼する不動産屋にすぐにレインズ(他の不動産屋に物件情報を知らせるためのインターネットサイト)登録をさせる

③絶対に空止め(合理的な理由なく他の不動産屋からの購入希望者の紹介を拒むこと)をさせない

以上のことを実践すれば、少なくとも相場を下回るような価格で売却することだけは確実に避けられるはずです。

是非とも実践して下さい。

家売左

レインズ登録がされていなかったり、空止めされたりすると、ほぼ安売り決定です。不動産屋の行動をしっかりとチェックして下さいね。

7.リバースモーゲージはどうなのか?

Q.お金の問題を解決する方法として家を売る以外にリバースモーゲージというのがあることを知りました。

住み慣れた家に住み続けながらお金を得ることができるということで良さそうな気もするのですが、何か隠れた問題点のようなものはないのでしょうか?

A.特に隠れた問題点というのはないと思います。

「家を担保にしてお金を借り、そのお金を死亡後に家の売却代金で返済する」という、その名のとおりのローン商品です。

子供たちに家は残せないことになりますが、生きている間に、生活費のことで子供たちに迷惑をかけるよりは、よっぽどマシですよね。

なお、ご存じかと思いますが、念のため申し上げておきますと、リバースモーゲージは、不動産の所在場所や評価額についての条件が厳しく、実際に利用できる方はかなり限られることと思います。

ですので、まずは自分の家がそもそもリバースモーゲージの利用条件をクリアしているのかを確認した上で利用の是非を検討するようにして下さい。

家売左

家に住んだまま、お金を得る方法としては、他にリースバックという方法があります。リースバックの場合、売った家を賃貸する形で住み続けることになるので(つまり所有権を失うということ)家の修繕なども勝手にはできなくなるという違いがあります。

 

以上の7つがお金がないから家を売るという人が抱きがちな疑問にお答えしたQ&A7選ということになります。

過去に実際にお客さんから質問されたことなどに基づいて作成したQ&A集なので、少なからず、疑問解消のお役に立てたのではないでしょうか。

是非、これから家を売ることを検討する際の参考にして下さい。

まとめ

  1. お金が全くなくても家を売ることはできる
    ただし、その場合、あらかじめ不動産屋にお金がないことを伝えて、手数料等の費用の支払いを売却代金が入るまで猶予してもらえるようお願いしておく必要がある。
  2. 住宅ローンが残っている家でも売却代金で債務を完済することができるなら、売却することはできる。債務の完済ができない場合でも、金融機関の了承があれば売却できる。
  3. 家を売ると今後は毎月の賃料の支払いが必要になるということを踏まえた上で、家を売ることの是非を考える必要がある。
  4. すぐに現金が必要で、その現金がないと大変なことになるという状況なら、買取を選択しても良い。それ以外の場合はなるべく仲介を選んだ方がよい。
  5. 経済的な理由で家を売るということをご近所さんに絶対に知られたくないなら、買取を選ぶしかない。
  6. 家を少しでも高く売りたいのなら次の3つのことを必ず実践しなければならない。
    ・売り出し価格を相場に少し上乗せしたぐらい(大体1割増しぐらい)の金額に設定する
    ・売却を依頼する不動産屋にすぐにレインズ登録をさせる
    ・絶対に空止めをさせない
  7. リバースモーゲージは状況に応じて利用を検討してもよいローン商品であるが、実際に利用できる人は限られているというのが実情である。

なお、経済的な事情で家を売ることを検討する場合、なるべく早めに売却に向けて動き出す方がよいです。

いよいよ切羽詰まってから動き出したのでは不利な条件でしか家を売ることができなくなってしまうからです。

たとえば2.で取り上げた任意売却についての金融機関への相談にしても住宅ローンの返済が実際に遅れ始める前にする方が了承される可能性が格段に高くなります。

下手に頑張りすぎないようにして下さいね。

以上、今回は「お金がないから家を売るという人の疑問をスッキリ解消!Q&A7選」というテーマでお送り致しました。